竹サックス製作現場

     

   

作っちゃいました。

製作現場

これが、最新作!!C管です。(手の小さな人には、指使いがきつい。)

リガチャーは、水道のホース止めではなく、オー・リングというパッキンを使っています。

      

 め竹を準備します。できれば節と節のの間隔が長く、乾燥したものがよいです。

@マウスピース作り

 竹を斜めに切って、サンドペーパーでひたすら磨く。 中を火であぶり、オイルを塗って防水処理をします。 削っては,試奏。ダメ。削る。試奏。またダメ・・・削る。いい音が出るまでひたすら繰り返します。

A穴あけ

 竹は自然のものなので、一本一本太さや長さが違います。その竹によって管が決まります。(C冠は、約30cm) はじめは、長めに切っておき、音を出しながら調節していきます。でも、リコーダーなどの穴を測定した結果、見当はつきます。(エクセルで作った穴の見当シート1 2)間の長さの割合で自動的に穴の位置を算出できます。

 まず、C管の場合、電子チューナーで図りながら、竹の長さを少しずつ切っていき、Cの音になるように竹の長さを決めます。

 次にエクセルで計算した穴の位置に鉛筆で印をつけ、ドリルで少しずつ穴を開けます。試奏をして、電子チューナーで音階を測ります。うまくピッチが合うように、ハンダごてで穴を少しずつ大きくしながらぴったりピッチを合わせていきます。地道な作業です。低い場合は、穴を大きくできますが、高くなってしまった場合は、穴をふさぎもう一度開けなおすしかありません。そのやり方は、おがくずを接着剤でこねて詰め、乾かしてもう一度あけなおします。こうならないように穴は少しずつ大きくしていきます。

B仕上げ

最後に管を磨き、割れ止めの糸を巻き、接着剤で固定し、オイルを塗って完成です。

うわー!!一日がかりです。

これほどの手間をかけたサックスを「欲しい」と言われれば、惜しげもなく人にあげてしまう自分っていったい・・・。

 

リードは、ソプラノサックス用のものを使っています。

運指表